Open Innovation 共創案件紹介
腸管型ポンプロボット「Zendo Drive©」が製造現場の“混ぜて運ぶ”工程の自動化に貢献
掲載会社:株式会社ソラリス
ソラリスのZendo Driveは、パイプ全体が腸のように動くことで内容物を「運ぶ」ことや「混ぜる」ことができるこれまでにない新しいデバイスです。
独自開発の人工筋肉と内ゴムチューブを用いて、圧縮空気の給排気制御により腸管の蠕動(ぜんどう)運動の機能を再現することで、従来の回転運動主体の混合・搬送装置では難しかった、超高粘度流体や固液混合流体の混合および搬送を実現します。
※写真は、内径約4インチのZendo Drive(2ユニット連結)
またZendo Driveのその他の利点として、空気圧駆動であるため防爆性に優れる点、および、ユニット単位で接続できることから、現場のレイアウトに合わせて、水平・垂直どの方向でも柔軟に設置できる点が挙げられます。
※ユニット単位で連結し、水平および垂直方向に設置が可能
食品・医薬品・化学品等の製造現場では、複数の原材料を混ぜて運ぶ工程が数多く存在します。搬送物が固液混合体であったり、あるいは超高粘度流体である際に、既存の回転系動作を主体とする混合・搬送装置では対応が難しいため、人手によって対応している工程が数多く残されています。Zendo Driveは、例えば以下のような事例において好適に作用します。
事例①:圧送すると材料がダメージを受ける原材料の搬送
例えばいちごジャムのような固液混合流体において、果肉のサイズが大きい場合、既存のポンプで搬送しようとすると、その機構により果肉にダメージを与える場合があります。また、クリーム状の混錬物を長距離搬送する場合、大きな圧力で圧送しようとすると、搬送物の性質が変化する場合があります。
このような事例において、Zendo Driveは動作空気圧が0.06[MPa]と非常に低圧であるため、搬送物をやさしく、ダメージ少なく搬送することが可能です。
事例②:火薬やアルコール類の混錬・搬送
ロケット固体推進薬は、バインダと呼ばれる少量の液体に、燃料および酸化剤といった大量の粉体を均一に混錬する必要がありますが、混錬後の燃料は超高粘度かつ危険な性質を持つため既存ポンプによる搬送が困難であり、人手に頼らざるを得ない場合があります。
同じ状況は、アルコール類および化学品の製造工程でも見られます。このような事例において、駆動部分に電気を使用しないZendo Driveは原理的に発火源が存在しないため、危険な搬送物を安全に搬送することが可能です。
以上のような事例においてZendo Driveを用いることで既存の人手工程を自動化し、少人化に貢献することが出来ます。
以上述べた事例以外にも、これまで人手に頼らざるを得なかった混錬・搬送工程があれば、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
※Zendo Driveは、株式会社LIXIL(旧株式会社INAX)と中央大学との共同研究による特許技術に基づく
<企業情報>
企業名称:株式会社ソラリス
設立:2017年9月
拠点:東京都板橋区東山町14-13
代表者:梅田清(代表取締役)
会社HP:https://solaris-inc.com/
Youtube:https://youtu.be/kyqG7LHXZ8k