<掲載会社:株式会社ネクスティ エレクトロニクス>
<概要>
昨今、オフィスや学校、あるいは自宅で健康的に活動するための指標として、
空気中の二酸化炭素濃度が注目されています。
密閉された室内での空気の“質”が劣化すると、感染症のリスクが高まり、また身体活動量の低下や、二酸化炭素濃度によっては健康にも影響があるため、適切な換気に対する指標が必要です。
ネクスティ エレクトロニクスは、Infineon Technologies AG社のPAS方式(光音響分光方式)を用いた小型で高精度なCO2センサーを、Leafony(※1)バス準拠の基板に搭載して、誰でも簡単にスマートフォンを介してリアルタイムな二酸化炭素量を測定できるようにしました。
<製品説明>
写真1.は今回開発したCO2センサーリーフです。
一番上がCO2センサーリーフで、その下にはMCUリーフや給電用のUSB-Aコネクタを実装したリーフをスタックしています。
写真2.は、CO2センサーが取り込んだデータをBluetooth®LEを介して、Android(※2)スマーフトフォンに表示するアプリケーションです。
写真1.CO2センサーリーフ(一番上) 写真2.スマートフォンアプリ画面
CO2センサーリーフは、20mm×25mm×0.8mmサイズの基板のため、
他のセンサーリーフを複数種類重ねた場合でもIoTセンサーに求められる小型化が
実現できます。
<CO2センサーリーフのハードウエア仕様>
・二酸化炭素濃度測定可能範囲: 0 ~ 32,000ppm
・インタフェース: I2C
・平均電力消費: 1meas/minuteで30mW (Typical値)
※リーフに搭載しているPAS CO2センサーの仕様
<Android(※2)アプリケーション>
以下のパラメータの変更が可能です。図1.参照
・測定間隔の変更、
・Infineon Technologies AG社製CO2センサーのキャリブレーション
・二酸化炭素量のアラーム設定可能
図1.Androidアプリケーション
<基本構成>
図2.は写真1のデモ用リーフの構成図です。
MCUリーフがCO2センサーリーフから二酸化炭素データを読み取り、BLEリーフが
そのデータをBluetooth®LEによりスマートフォンなどのデバイスに送信して表示します。
MCU-DEVリーフは、リーフ全体に給電します。
モバイルバッテリーでの運用も可能です。
図2.CO2センサーリーフのデモ構成(例)
<用途例>
・空調システム(エアコン)
・家電(空気清浄機)
・スマートホームIoTデバイス
・農業(温室内の二酸化炭素測定)
上記用途例に記載したようなCO2センサー活用に向けた情報交換、各種デモや試作のご要望承ります。
また、CO2センサー以外にも、気圧センサーやレーダーセンサー(室内人感検出)などに取り組んでおりますので、下記の<ご相談・お問い合わせ>までご連絡下さい。
(※1) Leafonyはネクスティ エレクトロニクスが参加しているトリリオンノード研究会(https://trillion-node.org/)において規格化されているプラットフォームです。
また、トリリオンノード研究会では基板のことをLeaf(リーフ)と呼んでおります。
LeafonyはLeafony Systems社の商標です。
(※2) Android は Google LLC の商標です。
Infineon Technologies AG社のPAS方式CO2センサーの製品情報は、
NEXTY Advanced Technology Companyの以下サイトを御覧ください。
<ご相談・お問い合わせ>
ご興味のある方は、是非お問い合わせくださいませ。
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